深い青のマットな仕上げに、白いラインの幾何学模様が映えるカップ。
「縹繧(ひょううん)」の「縹」は青、「繧」はグラデーションを意味し、作り手である内田和秀さんが備前での修業時代、夜中から明け方にかけて窯焚きをする中で目にした、暗闇から徐々に明けていく空の静寂、その心象風景をとじこめた作品となっています。
飲むたびに手触りの良さを実感でき、心安らぐひとときを演出してくれます。
【雲舟窯 内田和秀】
大学卒業後、備前焼の窯元で修行を積んだ後、2004年松江市に雲舟窯を築く。
普段使いの作品を作る傍ら、造形にこだわった創作に力を注ぎ、第22回田部美術館大賞「茶の湯の造形展」初出品で奨励賞を受賞。工芸会最大規模の公募展「日本伝統工芸展」に7度入選。
立体的な造形に幾何学模様を組み合わせた、新しさと古さを融合させた造形にこだわりを持ち作陶している。