オーソドックスな形に伝統の釉薬を使用し、飽きのこないカップに仕上げました。
艶のある飴色のベースに、落ち着いたグリーンが映えます。
【因久山焼窯元】
因久山焼窯元のある八頭町は鳥取市の南に位置し、古くから陶器が作られてきました。
今から320年前には陶器を産出し、1688年(元禄元年)に出版された因幡民談記には久能寺焼きとして記載されていました。
因久山の名は窯の所在地である因幡国久能寺にちなみに藩主より下賜されたもので、代々御用窯として保護されてきました。
その後信楽焼の技法も伝えられ、京焼と信楽焼の技法が混じり合い、独特の風雅さと土味のある作風が形成されました。
また因久山焼窯元では江戸時代から続く7室の登り窯が健在で、鉄分を多く含む地元の土とワラ灰釉や緑釉、ナマコ釉などの伝統の釉薬を用いた素朴な焼き物が魅力です。